22歳の若造。これから社会に羽ばたく。

    「異端児たれ」を目標に日々精進。

     ただし、ちょっと真面目なのがネック。

全てをKPI化することが本当にいいことなのか考えてみた

ここ最近DeNAのキュレーション事業における問題が取り沙汰されている。

 

報道によると、女子大生をインターン生として雇って、記事を書かせていたらしい。(引用:NewsPicks

そこでは1記事あたりの執筆時間の目安を90分として、その達成率をKPIとしていたとらしい。達成率が悪ければ容赦なく、ベテラン社員から指導が入ったとのこと。しかもネットや雑誌からの転用は、認められていたとのこと。

 

キュレーション事業とは言え、これではメディアとして事業を進めていく資格はないだろう。本来はファッション業界に詳しい編集者などが執筆するのが筋だろう。もちろんファッションに興味の強い一般人が書く記事もであろう有用であろうが、それはその人のオリジナルな意見、主張でなければいけないはずだ。

 

今回は様々な行動に対してKPIを設定して、その達成を目指すのが本当にいいことなのか考えてみた。範囲が広いといろいろと困るので、個人に絞って考えてみよう。

 

結論から言うと、ボクは全てのことをKPI化することはいいことだと思う。

ただし、条件は2つ。

1つは、常にビジョンや目的と照らし合わせていること。

もう1つは、KPIだけにとらわれて行動しないこと。

 

1つ目について。これはKPIを達成することが目標ではないからだ。KPI達成はあくまでビジョンや目的を達成するための手段でしかないことを忘れてはいけないのだ。「痩せたい」という目的のために「毎日5キロ走る」というKPIを設定したとする。でも本当は「走る」だけでなく「食事を減らす」や「スポーツをする」といった他の手段もあるはずだ。

このときに指標となるのが「ビジョンや目的」だ。今回の場合「モテたい」が目的だとすると、モテるためには、内面からの美しさや心の余裕が必要だと考えられる。そのためには、時間に追われてあまり好きでない「走る」ではなく、自分の好きなテニスで少しずつでも運動した方がいいかもしれない。

これはもちろん人によりけりだが、常に自分のビジョンや目的に照らし合わせてKPIを設定したい。

 

 

2つ目について。これはKPIを設定するということはある物事を無理やり定量化するので、後々無理が生じることを防ぐためだ。

例えば、「痩せたい」という目的のために「毎日5キロ走る」というKPIを設定したとする。

でも、どうしても忙しい毎日の中で5キロ走るのは体力的に無理なのかもしれない。もしくは、運動が小さい頃から全く好きでなく、いやいや毎日走っているかもしれな。いくら痩せるためだとはいえ幸せな生活を送っているとは言い難いだろう。

このようにKPIで測りきれない定性的なこと、特に自分の感情には常に注意を払うべきだ。

 

上記二点に共通しているのが、自分の感情(組織であれば人同士の関係)に違和感を感じたら、KPIの設定自体を疑って、刷新していくことが必要だ。

一度決めたKPIに向かって盲目的に走り続けるのは賢明とはいえない。

 

 

このように簡単にKPI化における注意点を書いたが、結局のところ上記を守っていれば、基本的にはボクは問題ないと思っている(今のところ)。

 

KPIを設定することによって、目標が明確になりやる気が出たり、達成することでやりがいを感じられたりするなど、KPI化の効用はとてつもなく大きい。

 

 以上、ボクの考えでした。

 

イノベーションに必要なたった1つのもの

昨今、日本ではイノベーションの必要性が叫ばれている。最近は、特に、だ。

今日のテーマは「日本でイノベーションが起こすためにはどうすればいいのか」について考察したいと思う。

もちろん、ボク個人の意見であり、社会に出たこともないので、考察というよりは仮説に近いが(笑)

 

1.日本でイノベーションが起こりづらい原因

まず日本でイノベーションが起こりづらい原因を考えてみよう。今回はスタートアップやベンチャーではなく、大手企業をケーススタディとして考えてみる。

 

大手企業の欠点を、マッキンゼーが提唱した以下の「7つのS」を用いてかんたんに分析する。

  • ハードのS(組織の構造に関するもの)
    (1)戦略(Strategy):競争優位性を維持するための事業の方向性
    (2)組織(Structure):組織の形態や構造
    (3)システム(System):人事評価や報酬、情報の流れ、会計制度など、組織の仕組み
  • ソフトのS(人に関するもの)
    (4)価値観(Shared Value):社員で共通認識を持つ会社の価値観
    (5)スキル(Skill):営業力、技術力、マーケティング力など組織に備わっている能力
    (6)人材(Staff):社員や経営者など個々の人材の能力
    (7)スタイル(Style):社風や、組織の文化

(1)戦略(Strategy):新規事業に力を入れているとは言い難い。
(2)組織(Structure):組織変革(年功序列や終身雇用などの変革)はうまく行っていない。意思決定に時間がかかる。
(3)システム(System):旧来のITシステムを運用していることが多い。非効率。
(4)価値観(Shared Value):安定志向で保守的な価値観。
(5)スキル(Skill):他の国と比べて劣っているとは思わない。
(6)人材(Staff):他の国と比べて劣っているとは思わない。
(7)スタイル(Style):安定志向で保守的な社風が多いか。

 

これはあくまでボクがニュースやケーススタディ、人の話を聞いて考えた個人的な意見です。

 

これをもとにするとやはり、(1)戦略、(2)組織、(4)価値観が大きなボトルネックとなっているようだ。

というのも、この3つが、その他の部分の前提となと考えるからだ。

 

さらに、個人的には(4)価値観が大きなボトルネックとなっていると考える。

というのも、日本の価値観は安定志向で保守的。そして個人よりも全体を大切にする。それが故に、決断に時間がかかる。

戦略を決める際にも、そして組織を変える際にも、ためらってしまうのではないか。

 

なぜ日本の価値観はそうなったのだろうか?

 

ボクは、「個人よりも全体を大切にする」価値観が根本原因だと考える。

それは結局個人の意見を抑圧する。自由な意見を言いづらい。そんな雰囲気を作る。

もちろんトップが優秀であれば、それより下のものはその通りに動くので、イノベーションがうまれやすくなるかもしれない。

ただし最近はそうでもないようで、トップ(役員や部長クラス以上)は変革を起こしたいのだが、どうしてもそれより下の30~40代の中間管理職層が、それを嫌ったり、行動しなかったりするようだ。

これは、年功序列でもう少し頑張れば、ラクして稼げる部長クラスになれると思っているからだろうか。詳しくは聞いてみないことには分からないがその可能性は大いにある。

 

結論としては、

1.個人よりも全体を大切にするという価値観があるから

2.日本全体の共通認識として、「若い頃は給料が安くても頑張って働き、年取ったら若い頃がんばった分をいただく」という考えが当たり前であるから

イノベーション阻む原因だろう。

 

 

 

2.イノベーションを起こすためには

 

主に2つ。

1.義務教育から、個人の意見を言うことの大切さを教えていくこと

 

2.日本全体が「今変わらないと、日本全体が世界から置いていかれる」という危機感を持つこと 

 

まず1つ目。

今の義務教育(それ以外の保育園や幼稚園も)では、個を強く発揮するよりも、周りと強調してチームワークを大切にすることばかり教えられる。

それは教育をする際に、みんな一緒の方が楽で都合がいいからだろう。

 

これを変えていく必要がある。

自分の意見がればすぐに公の場で言う。自分の得意なことがあれば、勉強に関係なくとも伸ばす。

こういった当たり前の教育に変えていけば、その教育を受けた子たちが、企業で働く際に、イノベーションを起こす種をたくさんばらまいてくれるだろう。

 

そして2つ目。

日本はもはや昔のような経済大国ではなくなるかもしれない。少子高齢化は進み、生産人口は減り、技術的にもアメリカのGoogleAmazonなどの巨人には手も足も出ない。今変わらなければ、日本は再び成長できない。

そういった危機感のもとに、価値観を再考していく。つまり、良いところは残し、悪いところは変えていく。

この意識を持ってもらいたいものだ。

 

 

結論としては、大雑把なものになりましたが、このブログの「異端児たれ」にも通ずるものがあるのではないかと思います。

何かご意見等あればコメントまでお願いします。